弁護士 相川 一ゑ



先日、私は生まれて初めて食中毒になりました。
もちろん拾い食いなどしたわけではありません。一緒に食事をした4名のうち、私を含めた3名が当たっていますので、考えられる原因は1つしかありませんでした。
二枚貝はノロウィルスによる食中毒の原因食品となることが多いとされていますが、今回の原因も、二枚貝の代表格・牡蠣でした。私たちは生で牡蠣を食べたわけではないのですが、加熱が甘かったのか、体調で万全ではなかったのか・・・とにかく食中毒を起こしてしまい、私は病院に行って1リットルの点滴を余儀なくされたほか、業務も禁止されてしまい、弁護士9年目にして初めて、体調不良による裁判期日変更を致しました。
周りの皆様に多くのご迷惑をおかけしてしまった今回の食中毒ですが、それでも「牡蠣なんて二度と食べないわ!」という気持ちにならないのは、「河豚は食いたし命は惜しし」という昔からの食に対する人の欲望のたとえのとおりなのでしょうか。
 牡蠣に恨みは抱いていませんが、食中毒の症状に悩んだにもかかわらず、体重が大して減らなかったこと、そして、わずかに減った体重は瞬く間に元通りになってしまったことについては、納得できそうにありません。
 牡蠣は美味しく、栄養価が高い食べ物で、必ずノロウイルスを保菌しているというわけでもありませんが、皆様も召し上がるときには十分に注意していただければと思います。