弁護士 田中 智美

本来使うべき場面ではないにもかかわらず、ヘッドライト感覚でフォグランプを点けて走行している車の多さに辟易している今日この頃です。
さて、今回は、車の乗り心地について考えてみたいと思います。

我が愛車は、昨年末にスポーツ仕様のチューナブルサスペンションキットを導入し、バネレートが一気に跳ね上がりました。
ストリート用としては少々ハードな設計です。
走行特性自体も大きく変わり、まるで別人(別車?)のよう。
こちらの意図にリニアな反応を見せてくれますし、カーブでの踏ん張りもこれまで以上に良くなったと実感しています。
本当に、今は素晴らしいパーツが売られているのですね!

・・・で、乗り心地はどうなったかというと、私としては「ようやく求める固さになって最高」なのですが、一般的には「悪くなった」のだと思います。
メーカーが快適性のために敷いてくれていたクッションを、わざわざ自分で取り払ってしまったということですから。
たまに人を乗せますと、「飲み物が飲めない」、「文字が書けない」、「メールが打てない」といったクレームが出ますが、それはひとえに日本の路面事情の悪さのせいです。

もちろん好みは人それぞれですので、「動く応接室ソファ」のような、路面の凹凸を全く感じさせない、ふんだんにクッションの利いた乗り心地こそがいいのだという意見も分かります。
でも、現にタイヤが乗っかっている路面の情報が運転席にいるドライバーに直接伝わってこないというのは、ちょっと不安ではないでしょうか。
路面状況の悪い場所で安易にスピードを出せば、それが積もり積もって車体を歪ませる原因となります。車との一体感という点でも、クッションの利きは最低限でいいと思っているのですが・・・。

などと、あれこれ偉そうに書いてきましたが、前々回のブログに書きましたように、タイヤに釘が刺さった瞬間を察知できないのですから、ドライバーとしての私の感覚も全くたいしたものではないのです・・・。