弁護士 田中 智美



全てのコインパーキングからロック板を撤去して欲しいと切に願う今日この頃です。

先月、市役所の法律相談を担当しているS市で職員の方と話す機会があり、その際、なぜそんな話になったものやら、「S市には、全国的にも珍しい河川の立体交差が何と9箇所もあるのですよ」と教えてもらいました。
道路の立体交差なら分かるのですが、「河川の立体交差」とはこれいかに?
「古代ローマ時代の水路みたいな、あんな感じですか?」と聞くと、そうではなく、川が別の川の下をくぐって反対側に抜けており、まさに交差しているというのです。

ネットで調べてみると、確かにS市観光協会のホームページに紹介が出ていて、上空写真で見ると、まさに川が立体交差している!
昔の人の知恵(?)ってすごいなぁと感心しつつも、天の邪鬼な私は、「教えてもらったからって、ほいほいと出掛けて行く私ではないぞ」と、この件を心の底に封印したのでした。

・・・が、気付くと、休日に、ダウンロードした地図を持ってS市内を走っている自分がいました。
しかし、場所が・・・非常に分かりづらい。
一番見応えがあるという柴山伏越は比較的分かりやすかったのですが、後は用水路と用水路の交差点といった感じなので、地図を見ていても場所が分かりにくく、農道なので車で入っていくにも限界があります。
案内板も何もないし、農道を真っ赤な車でうろうろ。脱輪の危機です。
地元の人に場所を尋ねようにも、真昼間なのになぜか人がいないのには困りました。
ようやく行き合った、自転車に乗った中学生くらいの女の子に聞いてみたのですが、怪訝な顔で、「ちょっと、分かんないです」とのつれないお返事。
苦労の末自力で辿り着いた先には、もちろん他に見に来ている人などおらず、私ひとりで感嘆の声を上げ、写真をパシャパシャ(・・・空しい)。

結局、その日に行けたのは9箇所中の3箇所。
S市さん、せっかくこんなに素晴らしい見どころをお持ちなのですから、もっと市内外にアピールした方がよいと思います。
難点は・・・上空から見ないとその凄さがいまいち伝わりにくいところですが。