弁護士が小脇に抱えて持っている難しい本、そんなイメージがある「六法」とはいったいどんなものなのでしょうか。
 俗に六法とは、憲法、民法、商法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法のことを指します。しかし六法全書でいえば、6の法律どころか、1000もの法律が載っています。日本に存在する法律は6000以上あると言われています。

弁護士は、その様々な法律を駆使して、依頼者がより良い生活をおくれるよう仕事をしています。六法で調べて見ますと、弁護士法第1条で’弁護士の使命’という法律がありました。①弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。②弁護士は、前項の使命に基づき、誠実にその職務を行い、社会秩序の維持及び法律制度の改善に努力しなければならない。

こんなことまで法律になっているのか、と思われませんでしたか。私達がたくさんの法律に囲まれて生活をしているのも、ちょっと納得されたのではないでしょうか。

名前は簡単な文字で、と戸籍法第50条にあります。お給料日にお給料が出ることは労働基準法第24条で決まっています。好きなテレビを見る自由まで法律で保障されています。
 これまで法律は難しそうだから・・・と敬遠されていた方もこれを機に六法を開いてみてはいかがでしょうか。コンパクトなものならば、昼食代程度で売っていますので、一つ持っておくのもいいかもしれません。前からよく分からなかったことがはっきり分かったり、困っていることの解決の糸口を見つけられたり、当たり前だと思っていたことが法律で存在していたり、思っていたより法律は身近なものだということに気付くはずです。