自分がブラックリストに載っているかの確認方法について

ローンやクレジットカードの審査が通らなかったとき、「自分は信用情報機関の事故情報(ブラックリスト)に載っているのか?」と確認したいことがあるかと思います。
本ページは、ブラックリストの登録情報を確認する方法が分からない方向けに、ブラックリストの登録情報の確認方法やブラックリストに載ることのデメリット等について専門家が説明するページになっております。

そもそも、ブラックリストとは?

そもそも、ブラックリストとは?

信用情報機関に登録される事故情報のことをブラックリストといい、主に借金の滞納・債務整理した場合、登録されることが多いです。

信用情報機関とは、個人の金融情報や支払い情報に関する情報を管理している機関です。

ローン会社やクレジットカード会社などは、契約時に、対象者が本当に返済できるかを確認する場合、信用情報機関に問い合わせ入手した情報をもとに判断します。

どのような場合にブラックリストに載るのか?

どのような場合にブラックリストに載るかについて明確な定義はなく、いかなる情報をもってブラックリストと捉えるかは、貸金業者等によって異なります。

もっとも、以下のような場合には、ブラックリストに載ることがあります。
・債務整理(任意整理、再生、破産)の経験あり
・延滞した
・保証債務の履行や代位弁済(本人が支払えなくなり、保証会社などが本人の債務を肩代わりして返済した場合をいいます)
など

信用情報機関に記録される期間はどれくらい?

信用情報機関に記録される期間はどれくらい?

情報の種類により期間が異なりますが、例えば、申込みに関する情報は6カ月、延滞に関す
る情報は5年間記録
されます。

また、任意整理・個人再生・自己破産に関する情報は、信用情報機関にもよりますが、5年
~7年間記録
されます。

信用情報機関の種類

信用情報機関の種類

信用情報機関がブラックリストを管理していることから、ブラックリストの確認先は信用情報機関になります。

日本には、3社の信用情報機関が存在します。

1 株式会社日本信用情報機構

クレジットカード会社・消費者金融会社・信販会社・金融機関・保証会社・リース会社等が加入している信用情報機関であり、加盟会員数がもっとも多い信用情報機関です。

2 株式会社CIC

割賦販売法及び貸金業法に基づく唯一の指定信用情報機関であり、クレジットカード会社・消費者金融会社・銀行・リース会社・保険会社・携帯電話会社等が加盟しております。

3 全国銀行個人信用情報センター

一般社団法人全国銀行協会が運営する機関であり、主に銀行系の金融機関が加盟しております。

信用情報機関に記録される情報

信用情報機関に記録される情報

信用情報機関には、主に、以下の情報が記録されております。
・本人を特定するための情報(氏名、生年月日、郵便番号、電話番号など)
・契約に関する情報(登録会員名、契約日、契約種類、契約金額、貸付金額など)
・申込みに関する情報(本人を特定する情報、申込日など)
・返済状況に関する情報(入金日、残高、完済日、延滞など)
・取引事実に関する情報(債務整理した事実、強制解約など)

など

ブラックリストの確認の確認方法

ブラックリストの確認の確認方法

自分がブラックリストに登録されているかは、各信用情報機関に対して信用情報の開示請求をすることによって確認することができます。

もっとも、信用情報機関によって開示請求の方法が異なりますので、以下では、信用情報機関ごとに開示請求方法について説明します。

1 株式会社日本信用情報機構

確認方法は、スマホアプリと郵送の2種類です。

(1)スマホアプリ

アプリをダウンロードし、本人認証をする(クレジットカード・電話による認証もしくは本人確認書類による認証)

お客様情報の入力

手数料の支払 ※1000円(クレジットカード、キャリア決済、ATMなどにより支払)

開示結果の入手 
※開示までにかかる時間は、クレジットカード・電話による認証の場合は数分~数時間、本人確認書類による認証の場合は3日~5日です。

(2)郵送

信用情報開示申込書の記入

手数料の準備 ※1000円くらい

本院確認書類の準備

必要書類を投函
※開示までにかかる時間は、7日~10日です。

2 株式会社CIC

確認方法は、インターネットと郵送の2種類です。

(1) インターネット

ご利用環境・支払方法の確認

受付番号の入手

認証番号の取得 ※キャリア決済の場合

お客様情報の入手

利用手数料の決済 ※500円(クレジットカードまたはキャリア決済により支払)

開示情報の入手 
※その日のうちに開示情報を入手することができます。

(2) 郵送

信用情報開示申込書の記入

手数料の準備 ※1500円くらい

本人確認書類の準備

必要書類の投函
※開示までにかかる時間は、10日ほどです。

3 全国銀行個人信用情報センター

確認方法は、インターネットと郵送の2種類です。

(1) インターネット

メールアドレスの登録

お申込情報の入力

本人確認

手数料のお支払い ※1000円(クレジットカード、キャリア決済により支払)

開示報告書ダウンロード
※開示までにかかる時間は、7日~10日です。

(2) 郵送

信用情報開示申込書の記入

手数料の準備 ※1000円くらい

本人確認書類の準備

必要書類の投函
※開示までにかかる時間は、7日~10日です。

ブラックリストに載ることによるデメリット

ブラックリストに載ることによるデメリット

ブラックリストに載ることで、以下のデメリットがあります。

1 一定期間新規のカードを作ることができない

カード会社を変えて申込みを繰り返したとしても、ブラックリストに関する情報は各信用情報機関で共有されているため、返済能力に不安があることを理由に審査に落ちてしまいます。

2 スマホの分割払いができない

スマホを分割払いする場合、販売会社が、事前に信用情報機関に信用情報を問い合わせて確認します。
したがって、ブラックリストに載っている場合、スマホの分割支払いによる購入はできません。
もっとも、一括払いであれば購入可能です。

3 キャッシング・ローン契約ができない

ブラックリストに登録されている期間は、キャッシング・ローン契約ができないことから、自動車や不動産など大きな買い物をすることは困難になってしまいます。

4 賃貸住宅の審査に通らない可能性

賃貸住宅に住む場合、入居者がしっかり賃料を支払ってくれるかどうかの審査がありますので、ブラックリストに載っている場合、返済能力に不安があると見られ審査が通らない可能性があります。

仮に、入居審査に落ちた場合は、信販系の賃貸保証会社が付いていない物件や保証会社不要の物件を借りるのがオススメです。

ブラックリストを消すことはできる?

ブラックリストを消すことはできる?

一定の場合を除き、ブラックリストを消すことはできないと考えられております。
一定の場合とは、間違った情報が登録されている場合、時効が完成した場合を指します。

一度ブラックリストに載ってしまうと、自分で消すことはできず、各信用情報機関において定められた期間が経過しない限り、ブラックリストが消えることはございません。

まとめ

まとめ

以上、自分がブラックリストに載っているか確認方法についてご説明いたしましたが、ブラックリストに載らないためには、まず家計を見直し、これ以上借金をしない・借金を返済し続けることが大事です。
もっとも、家計を見直したうえで、これ以上借金の返済が難しいと思った場合には、出来るだけ早く弁護士に相談するのをお勧めします。

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■この記事を書いた弁護士
弁護士法人グリーンリーフ法律事務所
弁護士 安田 伸一朗
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