弁護士 田中 智美

    

車幅感覚には結構な自信があるのに、車を降りて徒歩での移動となった途端、自分の身体をあちこちにぶつけてよろめく今日この頃です。
今回は、自分だけの駐車ルールについて書いてみたいと思います。

皆さんは、大型ショッピングモールなどのだだっ広い駐車場で、どのあたりに車を停めるでしょうか?
私は、断然、「店舗入り口から最も遠い、隅っこのスペース」です。
と言いますのも、外出先で車を停める際に私が最も恐れていること・・・それは、隣の車による「ドアごっちんの悲劇」だからです。
我が愛車は高級車などではありませんが、そこには自分の魂の半分が詰まっているのですから(?)、自分の預かり知らぬところで傷つけられる事態は避けたいわけです。
そこで、事前の防衛策として、上記のように、なるべく両隣に車の停まっていない、不便な位置にわざわざ駐車してしまうのです(車上荒らしに遭いやすくなるという別の危険はあるかもしれませんが)。

「ドアごっちんの悲劇」は、主に、子供によって引き起こされるものと勝手に考えています。
そのため、それほど広くない駐車場で、車と車の間に駐車する場合には、その両隣の車の車種(ファミリータイプのミニバンやワゴンでないか)、及び車内の荷物(フロントから見える範囲で、子供がいそうな荷物や内装になっていないか)を素早くチェックし、「これは危ないぞ」と本能が教える場合には、そこに停めるのを辞め、別の場所を探します。
基本的に、自分と同じような匂いのする車(=改造車の意)の隣が安心です。
どうしてもそこしか空きがないという場合には、子供連れが乗っていそうな車との間に気持ち(ほんの気持ち)間を空けて停めるようにしています(全国の子供連れの皆様、申し訳ありません・・・)。

先日、地元のお寿司屋さんで、たまたま隣り合った初老の紳士と車の話で盛り上がったのですが、その方も、「私もぶつけられるのが嫌なので、誰もいない端の方か、高級車の隣にしか停めません」と言っていました。
その紳士は我が愛車の値段とはケタの違う高級車にお乗りでしたが、世の中には自分と同じような考えの人がいるものだなぁと、同志を得た思いで安心致しました。

ちなみに、最近は、ファミリータイプの車や軽自動車でも後部座席両側スライドドアのものが増えてきたので、「ドアごっちんの悲劇」を恐れる私のような人間にとっても、大変嬉しい限りです。あまねく普及していただきたいものです。