
自己破産、個人再生手続きのご依頼をいただくと同時に、家計簿をつけ始めていただき、毎月ご提出いただくのですが、赤字が発生していないか、無駄遣いはないかといった点を注視しながら、時には耳の痛くなるようなお話をさせていただくこともございます。そういったことが続きますと、支出を全て記載せず赤字がでないように調整しようという気持ちになるかもしれません。
しかしながら、意図的に支出を減らすということは、実際よりも高い繰越金を記載することとなり、塵も積もればで、申立てに至る頃には、実態とかけ離れた繰越金額になっているということが起こり得ます。このような場合、裁判所から「口座残高よりもかなり多くの繰越金があるが、どのように保管しているのか」と指摘をうけることとなり、実際、これがきっかけとなって、これまでの偽装が露呈してしまった方もいらっしゃいました。
家計簿作成にあたっては、これまでのお金の使い方を顧みながら、真摯に取り組んでいただくことが大切であると思います。





