弁護士 野田 泰彦

 いつも、そばの話ばかりなので、たまには別の話をさせていただきます。

 私は、小説を読むのが好きなのですが、気に入った小説は何度も読み返してしまうという癖があります。
 主なものは、山崎豊子さんの「白い巨塔」「沈まぬ太陽」「大地の子」等ですが、その他にも、真山仁さんの「ハゲタカ」シリーズ、貴志祐介さんの「青の炎」「新世界より」等は、定期的に読み返したくなる私の好きな小説・作家です。

 また、高嶋哲夫さんの「M8」「TSUNAMI」「首都感染」「富士山噴火」や、石黒曜さんの「死都日本」などの災害シミューレーション的な小説も、やはり、定期的に読み返しています。
 
 様々な場所で私は、家具や店内の調度品の配置を見ては「震度7の地震が来たらあれはアブナイ・これも危ない」などと言い、その時点において私の隣にいる人物から白い眼で見られたり、スルーされたりと、それはもうとても面倒な人物であるというような扱いを受けております。
事務所内でも、震度3くらいの地震があると皆が騒ぐのですが、「いずれ来る首都直下地震や東海地震(南海トラフ地震)に比べれば、こんなのはくしゃみみたいなものだ」と言っては、皆を白けさせます。

もちろん、私は震度7を体験したことはありませんが、できることは「想定」して、準備しておくべきであると考えております。
その意味で、上記高嶋さん・石黒さんの小説は非常に参考になると思います。

(なお、石黒さんの「死都日本」は、日本全土がほぼ壊滅する「破局(的)噴火」の話ですので、この話から被害を想定することはできても、個人で対応策を準備するのは難しいかもしれません。)